遮熱高断熱Low-E複層ガラス

 窓などの開口部の日射遮蔽はとても重要です。日射遮蔽性や断熱性が悪ければ、夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りします。冬の暖房時の熱が流出する割合は、屋根5%、床7%、換気・外壁15%、窓58%です。
夏の冷房時に熱が入る割合は、床3%、換気6%、外壁7%、屋根11%、窓73%です。この数字を見ても分かるように、窓の日射遮蔽性や断熱性を高めておくことで、外気温に左右されることなく、エコで快適な暮らしを送ることができるのです。そこで、最近では断熱サッシに、複層ガラスの窓が主流となっています。アルミサッシよりも断熱性の高い樹脂サッシや木製サッシが用いられています。そして窓ガラスには、遮熱高断熱Low-E複層ガラスが人気です。
これは2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入し、室外側ガラスの中空層面側に遮熱高断熱特殊金属膜をコーティングしたものです。この特殊金属膜は太陽光線のなかで、可視光線を最大限に透過させ、赤外線・紫外線を大幅にカットします。夏のギラギラと照り付ける日差しや窓辺の不快な熱気をしっかりとカットします。普通の1枚の板ガラスに比べて約5倍もの日射熱をカットするパワーがあります。夏は太陽の熱を大きく反射するので冷房効果を高め、冬は高断熱性能を発揮し、室内の暖かさを室外に逃がしにくくするので、暖房効果の向上に役立ちます。
また、冬場の窓ガラスに発生するいやな結露を大幅に抑制します。結露抑制はアトピーの一因といわれるカビやダニの発生を抑えるので、健康な住空間を作り出すことができます。
窓に注目した家造りを行うことで、エコで快適な住まいが手に入れられます。窓のグレードを落とすことのないようにしておきましょう。

This entry was posted on 木曜日, 3月 10th, 2022 at 10:01 AM and is filed under 住宅, 新築. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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